あらすじ
脳腫瘍で余命半年を宣告された妊婦・沙耶。だが「お腹の子を産むまで生きたい」と願った瞬間、病室に死神が現れる。延命の代償は「生まれる子が二十歳を迎える前に必ず死ぬ」という残酷な契約だった。娘・芽衣は無事誕生し、成長していく。しかし十歳で心臓疾患が見つかり、母は医師として、母として必死に治療に奔走する。死神の影に脅かされながらも、芽衣は健やかに十八歳を迎えた。そして二十歳の誕生日。契約の刻限に現れた死神に対し、母は自らの命を差し出し芽衣を守る決断をする。最期の瞬間、娘に「生きて、幸せに」と言い残して――。十年後、芽衣は母の遺志を継ぎ医師となり、命を救う立場として生き続ける。契約は果たされ、そして超えられたのだった。