あらすじ

「縛り」

見えない鎖が
私の手首に巻きつく
名前を与えられた病
統合失調 識字障害
注意欠陥 アスペルガー
摂食 酒 薬
ひとつ、またひとつ
結び目が増えていく

23歳の私の呼吸は
自由ではなく
決められた拍子でしか鳴らない
歩く道は線路のように狭く
振り返れば柵
前を見ても柵
空だけが開いている

それでも私は
縛られながら
ひとつの言葉を探している
「生きる」でも「諦める」でもない
まだ誰も知らない言葉

鎖の重みが
私の存在を確かにする
痛みの跡が
ここに生きた証になる

――縛られている私を
抱きしめてくれるのは
他人ではなく
明日の私自身かもしれない

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アルファポリス
アルファポリス2025/09/22
  • 現在の作品「縛り」