あらすじ
俺は回復術士として勇者パーティーに所属している。
しかし、俺のヒールには「回復させた対象の筋力を一時的に増強する」という謎の副作用があった。
傷を癒せば癒すほど、仲間たちはどんどん脳筋になっていくのだ。
華麗な剣技を誇っていた女剣士は、今や大剣を素手で振り回すバーサーカーに。
可憐な魔法で後方支援をしていたはずの聖女は、神聖魔法(物理)で敵を殴り倒すようになった。
「もっと!もっとヒールをくださいまし!」彼女たちの瞳は、もはや純粋なパワーを求める獣のそれだ。
おかげで戦闘は楽勝だが、ダンジョンの壁をうっかり破壊したり、繊細な罠を力任せに突破したりと、トラブルも絶えない。
俺はただみんなを助けたいだけなのに。どうしてこうなった。