あらすじ
「俺は、鬼を斬った。あの時、それが正義だと信じていた」
飢饉と戦乱が続く時代、親の苦渋の選択により川に流された少年は、桃から生まれた子として「桃太郎」と名付けられた。
彼は、家族を守るため鬼ヶ島へと向かう。
しかし、そこで彼が見たのは、鬼と恐れられた人々がただ生きるために必死に足掻く、悲劇的な現実だった。
罪なき血を流した男の葛藤と後悔。
平和を築いた英雄は、やがて時代に翻弄され、自らの理想を守るために、皮肉にも武力による天下統一を陰から支えることになる。
これは、二つの伝説が交錯し、一人の男が「真の英雄」となるまでの、苦悩と決断の物語である。