あらすじ

盲目の少年カズヤは、宇宙が奏でる微かな「歌」が、少しずつ消えていくのを感じていた。一方、望遠鏡を持つ少年アキラは、星々の光がわずかに薄れていく現象に一人、戸惑いを隠せずにいた。 ​それぞれが抱えた孤独な違和感は、時を経て、宇宙物理学者のハヤシ博士によって一つの真実へと繋がる。それは、宇宙の呼吸が止まり、その静寂が壮大な終焉の始まりを告げる予兆だという、あまりにも遠く、どうすることもできない事実だった。 ​しかし、物語はここで終わらない。 ​宇宙の遥か彼方では、自らの運命を前に肉体を捨て、純粋な知性となった地球外生命体「カロンの種族」が、宇宙の記憶を解き明かし、その運命を静かに動かしていた。 ​そして、数百億年後の遥かな未来。 ​膨張を止めた宇宙は、すべてを破壊し飲み込む轟音を轟かせながら収縮を始める。だがその混沌の果てに、ただ一つ、前の宇宙の生命の物語を伝える「記念碑」のような星が残されていた。 ​これは、日本の片隅で宇宙の異変に気づいた二人の少年と、星々の寿命を超えて存在し続ける、ある知的生命体の物語。 ​宇宙の静寂と、破壊の美学。 そして、人知を超えた「宇宙の意志」が紡ぐ、時空を超えた壮大なロマン。

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カクヨム
カクヨム2025/09/21
  • 現在の作品宇宙が呼吸を止めた時