あらすじ
王国の三大公爵家の娘として生まれたレティシア・ホーソン。
幼い日の王宮でのお茶会──そこで彼女は、筆頭公爵家の令嬢クラリス・エヴァレットと出会う。
完璧で、孤高で、氷のように美しい少女。
誰にも寄り添わず、ただ静謐に在るその姿に、レティシアは心を奪われてしまう。
やがて始まる舞の披露。
母親たちの思惑が交錯する中、レティシアは劣等感と不安に押しつぶされそうになる。
しかし、その手を取ってくれたのは──クラリス様だった。
「わたくしもレティシア様と、ご一緒させていただければと」
ともに舞うことで芽生えた感情は、恋でも憧れでもない。
それは敬愛であり、忠誠であり──信仰だった。
「わたくしの“主”は、クラリス様。
必ずや王妃の座へとお連れいたします──」
レティシアが“推し”を見つけ、忠誠を誓うまでの物語。