あらすじ

「かがみ?」 「……うん、わたしの名前、鏡って言うの」  また、珍しいと言われて、それで終わりならいい。でも、またからかわれたりするのかな。  わたしは笑顔のまま、隣の狛出(こまいで)君のことを見ていた。  彼は、先程までコンクリートみたいな硬質で愛想のなかった頬を緩ませる。 「似合ってる。綺麗な名前だ」  わたしの恋は、そこから始まった。  でも、叶う訳もなくて。  狛出くんは、海の外の大学へ行ってしまった。  私は地方の県立大学に合格して、そして、そのまま大学内にある図書館の司書になった。  次の恋を探さなきゃ。  そう思っていたのに。 「かがみ」  彼は、大学の教授として、また、わたしの前に現れた。  左手の薬指に、指輪をして。

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エブリスタ
エブリスタ2025/09/21
  • 現在の作品I know we weren't perfect