あらすじ

嘘には、色がある――。  アステカ帝国の都テノチティトラン。翡翠の力で人の嘘を見抜く宮廷記録官イツィル・チャルチウィトルは、皇帝モクテスマに仕える特別な存在だった。  西暦1519年、東の海から「白い神」の到来が噂される中、宮廷に不穏な影が忍び寄る。最高神官テナヨルの謎めいた死、皇帝の甥クアウテモクに宿る黒い野心、そして邪神テスカトリポカの恐るべき陰謀。翡翠が映し出す嘘の色彩が、帝国を揺るがす真実を暴き出していく。  やがて現れたのは神ではなく、スペインの征服者たちだった。エルナン・コルテス率いる軍勢の前に、湖上の美しい都は炎に包まれる。  愛する文明の終焉を前に、イツィルは最後の使命を背負う。翡翠の力を失いながらも、記録官として真実を後世に伝えること。それは一つの世界の記憶を未来へと託す、崇高な戦いだった。  神々の戦い、権力の腐敗、そして人間の尊厳。アステカ帝国最期の証言者が遺した、愛と勇気の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/09/20
  • 現在の作品【アステカ帝国興亡短編小説】美しき翡翠の記録官 ~テノチティトラン最後の真実~(約19,000字)