あらすじ
突如、無人島へと放り出されたクラス3-A。
理不尽な展開にも、そこにはいくつかの救いがあった。
食料と寝具、そしてブレスレット。
法律に縛られた世界からの解放は、爽快さを生み出すと共に秩序の崩壊を意味する。格差とはどこにでも存在し、平等という聞き覚えのある言葉は意味をなさず、次第に軋轢を作り出す。
持つ者と持たざる者。
皮肉にも解放の先にあるのは、理想とは言えない現実だった。
性別を利用する者。力を利用する者。知識を利用する者。
与えられた力は次第に暴走し、性格すらも歪め、仮初のルールはいつしか誰かによって破られる。僕らは、渇望していた。
役割を。ルールを。権利を。
届かない願いに必死に手を伸ばし、僕らは島での日々を思い思いに過ごしていく。
それが儚い日常でも。
いつか戻れるあの日々を願って――。