あらすじ
この国の“正義”は、誰が決めるのか。
突如現れた怪異と、それを祓う国家資格──霊媒師。
霊力を持つ者は英雄として称えられ、持たない者は“管理”される。
国家によって定められた「霊力適正試験」を通過した者だけが、理不尽な怪異に立ち向かう資格を持つ。
霊媒師・九十九が率いる班に配属された新人・百鬼春は、初任務で「いじめ自殺未遂事件」を担当する。
しかし、現場で彼らが出会ったのは“被害者の怪異”だけではなかった。
加害者も、被害者も、同じ夢を見ていた──「報われなかった」という夢を。
九十九は問う。
「春ちゃん、正義と悪の定義がわかる?」
誰が悪で、誰が正義なのか。
この裁判に判決はない。
——これは、“読者と討論する小説”。
あなたは、“正義”を信じますか。