あらすじ
王女が「聖女」として王国の象徴となるセレスティア王国で、第一王女リーゼは聖女としての癒しの力を持たずに生まれてしまった。そのため国王や王妃から冷遇され、孤独な日々を送っていた。
そんなリーゼを唯一救おうとしたのは、強い癒しの力を持ち、「大聖女」として崇められる妹のマリアンネだった。二人は秘かに絆を深めるが、その姉妹の絆さえも国王の手によって引き裂かれてしまう。
そして時が経ち、リーゼが18歳になった時、マリアンネは不治の病で倒れてしまう。病を治す薬はただ一つ、残虐皇帝が治める軍事国家オーヴァリア皇国に存在するという。
野蛮な皇国と関わりたくない国王は、卑しい存在であるリーゼに、その薬を盗んでくるように命じる。拒めば、愛する妹の命はない。
極度の恐怖心に襲われるリーゼによみがえるのは、幼い頃、穢れと罵られた自分を包み込んでくれたマリアンネの温かい手の感触。
リーゼは決心する。
「その薬、私が持ってきます! たとえ、どんな手段を使ってでも!」
妹を救うため、皇国に旅立ったリーゼだったが、残虐皇帝ジークハルトに捕らえられてしまう。
処刑を覚悟したリーゼに皇帝が突き付けたのは、薬と引き換えの「契約結婚」だった――。