あらすじ
◆人並外れた『耳』を持つ雪蓮が、後宮でのトラブルを解決する波瀾万丈記◆
★★★幼くして後宮住まいとなった雪蓮は皇帝への恩返しに、后妃や宮女からの相談ごとを聞いては解決に奔走する日々を過ごす。その姿はいつしか、後宮の調律師と呼ばれた。
ただそれは、母を殺した仇敵を捜し出すという隠された目的も兼ねていた。
さて今日も、新しい相談ごとが舞い込む。
立ち入った覚えのない幽霊屋敷に、持ち物が落ちていた? このままでは後宮から追放されてしまう?
この相談そのものが、嘘か真か分からない。それでも──いや、だからこそ雪蓮は赴く。真実を解き明かすために。
■ □ ■
●雪蓮(せつれん)
妃嬪でも宮女でもない、客分として後宮に住む。その中立的な立場から、いつしか誰からも相談ごとを持ちかけられる相談役のようになった。
●蒼嵩雲(そうすううん)
昊王朝の第五代皇帝。雪蓮に恩人と慕われ、当人も雪蓮を温かく見守る。
●紫苑(しおん)
後宮に雇われて一年の、若い宮女。裁縫の腕は、後宮にあって右に出る者なし。
●静寿(せいじゅ)
雪蓮に仕える侍女頭。と言っても現在のところ決まった部下が不在で多忙を極める。
●白華妃(びゃくかひ)
四夫人のうち、貴妃。皇后の立っていない後宮において、最高位にある。
●紺寧妃(こんねいひ)
四夫人のうち、賢妃。後宮へやってきてまだ一年で、妃嬪中では最年少。
●高桀(こうけつ)
皇帝を守る武力の最高位に当たる、殿前都指揮使の老臣。雪蓮を孫のように可愛がる。
●燕翼忠(えんよくちゅう)
年若い武官。雪蓮が後宮から外出した際の護衛を任されている。