あらすじ
千年の呪いに囚われた王国――。
その血を継ぐ少女ルナは、生まれながらに「贄姫」と呼ばれ、闇の魔王へと捧げられる宿命を背負っていた。
月が紅く染まる夜、儀式の祭壇で命を絶たれるはずだったルナは、朽ちた城の地下で封印された美しき悪魔・アゼルと出会う。
「お前の命を差し出すなら、どんな願いも叶えてやろう」
絶望の底で差し伸べられたその手に、ルナは抗うこともできず――禁忌の契約に応じる。
だが、それは彼女の“人間としての最期”の始まりだった。
黒い茨が彼女の身体を蝕み、血が毒のように変わっていく。
やがて、呪いと契約の真実が交錯する夜、ルナは問う。
「これは、あなたのための契約……それとも、私のための呪い……?」