あらすじ
王太子から「真実の愛を見つけた」と婚約破棄された准監査官エルノア。
泣くどころか、彼女は冷静に言い放つ――「では、監査を開始します」。
魔法契約の可視化によって、王太子の“真実の愛”が魅了魔法による虚偽だと判明。
制度が歪められたこの国で、彼女は新たな婚姻の形――“愛を免責しない白い結婚制度”を提唱する。
立会人として現れたのは、氷の将軍カエルス。
冷徹で理知的な彼と結んだのは、愛を条件から外した“白い契約”。
しかし、共に制度を再設計するうちに、ふたりの心に小さな異常が発生する。
「互いを愛さない契約、破る気はありますか?」
理性と法の狭間で、静かに融けていく心の監査。
――愛は、免責されない。