あらすじ

戦争は終わった。  けれど、死はまだ終わっていない。  焦げた鉄と腐肉の臭いが残る廃墟の中を、一人の男が歩いていた。  名はレオン。かつて剣を握り、人を殺した兵士。  いま彼の手にあるのは、武器ではなく、死者たちが遺した“想い”の欠片だった。  拾う。拾い続ける。  それは罪を数え直すための行為。  奪う者ではなく、返す者として生きるために。  ある日、レオンは瓦礫の下から一つの銀の指輪を見つける。  そこに刻まれていたのは、敵国の名。  本来なら、拾うことすら許されぬ遺品。  だが、彼はそれを胸に抱き、滅びた国の果てへと歩き出す。  失われた戦場を越え、憎しみに沈む村に辿り着いたとき、  彼はひとりの女と出会う。  それは、死者が最後に望んだ“帰る場所”だった。  奪われた命。赦されぬ罪。  けれど、たった一つの指輪が、  戦場に残された“祈り”を結び直していく。  ――これは、奪われた世界の中で、  あるべきものを、あるべき場所へと帰そうとした男の物語。

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カクヨム
カクヨム2025/10/14
  • 現在の作品戦場の拾い手