あらすじ

——早見線。 それは、旧国鉄の流れを汲む大日鉄道の本線の一つ。 大日鉄道は、早見線に限らず、昔ながらの諸私鉄に比べて、線路の幅が狭い。 ある日、会社員の見治(けんじ)は、休日、息子の観太(かんた)と外出する。 父子は電車に乗った。 目指すは、終点早見駅を出てすぐにある、有名団子屋さん。 車内は、満員に近い乗車率だった。 そこで観太は、あろうことか、優先座席に、我先に座ってしまう。 父親は当たり前のように、息子を叱りつける。 しかし、優先座席には、色んな人間が座る。 子ども。 老婆。 若者。 妊婦。 それらはレッテルに過ぎず、彼らの抱える詳細な事情は、見た目からのみではわからない。 見治は、揺れる優先座席に座る者たちに、翻弄される。 そして、 狂気が、 狭い軌道に潜んでいた。 (本作はフィクションです。あとがきを除く物語パートに登場する団体、人物は実在しません)

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カクヨム
カクヨム2025/10/14
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