あらすじ
「王太子妃にふさわしくない」そう宣言されて婚約破棄されたマーガレット・ハドソン。
けれど、公爵令嬢の彼女は、むしろ安堵していた。
十五年間、毎日二時間しか眠れなかった日々から開放される、と。
翌朝、王都で異変が起きた。水道、照明、暖房、通信。あらゆる魔導装置が停止。原因は古代魔導炉への魔力供給が消失したからだった。
マーガレットが王宮を去ったあと、王国全土のインフラが崩壊した。慌てふためく王太子と「聖女」を尻目に、マーガレットは辺境の村で朝まで眠る自由を手に入れた。
十五年分の休息と、新しい未来のために。