あらすじ
「きみが、しあわせでありつづけますように」
見知らぬ世界で目を覚ました少女・アリスは、ほとんどの記憶を失っていた。『悪魔』と呼ばれる不気味な化け物に襲われた彼女を助けたのは、槍と魔法を扱う治癒師の青年・カインツ。元の世界に戻れないことを悟ったアリスは、彼から戦う術を学び、この世界で生きていくことを決意する。
そんななか、貴重な治癒師であるカインツを復讐のために利用しようとする二人組が現れ、アリスは否応なしに争いに巻き込まれてしまう。彼らの望みは、強大な力を持つ精霊と契約すること。そしてカインツの友人であり、魔法の始祖である女性・クロードを殺すことだというが――?
悪魔の脅威と世界に渦巻く陰謀、強大な力と精霊をめぐる戦い、ひとびとの意志のぶつかり合い。
ふたつの世界の謎に翻弄されながらも、アリスは仲間とともに旅をし、曖昧だった自分のこころを見つめなおしていく。いつかカインツのように『完璧』なやさしさを持つひとになれるように、そうして彼のとなりに立っていられるように。
しかし、彼女を見守り、支えつづけるカインツには、いのちに代えても守りたいと願う哀しい秘密があり……。
ほんとうにひとを救えるのは、正しさとやさしさのどちらなのだろう――心理描写とキャラクター表現に重きを置いた、こころと救済にまつわる長編ファンタジー小説。
■ずいぶん昔に連載していた作品です。未完だった部分を書き足しながら更新していきます。話数は多いですが、一話ごとの文字数は少なめになっておりますので、お気軽にのぞいていただけたらうれしいです。