あらすじ
調香師の凪は、五年前から毎晩同じ夢を見ている。
白い部屋。青い海。そして、ある男性と過ごす至福の時間。
目覚めると、いつも彼の香りだけが残る。
「この香りの主を、現実で見つけなければ」
香りを頼りに探し続けた凪は、ある日街角で運命の再会を果たす。
朔――夢の中の「彼」は、実在した。
しかし朔は、十年前の事故で記憶を失っていた。
凪のことも、二人の過去も、何一つ覚えていない。
「君の記憶を、香りで取り戻します」
凪は朔のために、特別な香水を作ることを決意する。
失われた記憶。封印された過去。そして、夢で繋がる二つの魂。
毎晩、二人は夢の中で再会する。
でも現実では、朔はまだ凪を思い出せない――
香りが紡ぐ、切なくも甘い、運命の物語。
※香水調香師×記憶喪失 × 共有夢 × 10年越しの再会