あらすじ
春の息吹が芽吹く頃。
王国の王妃ラディウスは、届いた一通の手紙にそっと微笑みをこぼす。
そこに綴られていたのは、かつて傍に仕えた友――リアンと、実の弟アレクサンドルの婚儀の知らせだった。
この世界は、男女の性に加え、“第二の姓”によっても区分される社会。
オメガとして生まれたラディウスは皇太子の座を退き、王家の期待は、アルファである弟アレクサンドルへと移っていく。失意の中、彼を支えたのは、同じくオメガでありながら気高く、誇り高い魂を持つ従者――リアンだった。
傲慢だったアレクサンドルが、家族以外に唯一頭を垂れた相手。
アレクサンドルは次第にリアンに恋心を抱くも、リアンはアレクサンドルの想いに気付かなくて――。
不器用なアルファ皇子と鈍感なオメガ従者の恋の物語。
※R−15 一部そういった表現が出ますので注意。