あらすじ
27歳、社畜まっしぐらの鈴木葵。
小さい頃の夢は、静かで本に囲まれた図書館で過ごすことだった――けれど現実は残業続きのシステムエンジニア。今日も終電を逃し、疲れ切った体を机に伏せる。
「……逃げたい……」
そんな彼女の願いが届いたのか、目を覚ますとそこは見たこともない空間。天井まで届く本棚、木の香り、柔らかく差し込む光。
葵はそこで、“知恵の蔵”という異世界の図書館司書としての第二の人生を歩むことになる。
戦いも大事件もない、静かで穏やかな日常。
けれど、未知の本との出会いや、個性豊かな同僚たちとの小さな事件が、葵の心を少しずつほぐしていく――。
疲れた現代人が、異世界の図書館で見つけるのは、静かで確かな幸せ。
本と人に囲まれた、穏やかな毎日が今、始まる。