あらすじ
恋焦がれる女性を探して歌手となった小野屋詩音。探す手がかりとなるものは――歌。時折夢に見る夢の詩音が切なげに唄う歌ひとつ。
そして後輩となる一年生が入学してくる春、その曲を知る女性、七咲琴音が現れた。しかしそれは琴音が作曲したものだという。
詩音と琴音のふたりだけが知る共通の歌。夢の自分が恋焦がれる女性は琴音だという確信を詩音は抱くが。
「気持ち悪い」
琴音に言われた言葉が重くのしかかり、詩音を苦しめる。
「――先輩、私好きな人がいるんです」
運命だと思っていた。しかし琴音の出した答えは、詩音の望むものではなかった。
そして彼女が恋する人は幼なじみの男。後から知り合った先輩という立場の詩音には入る隙すらみられなかった。
――先輩と後輩。そして幼なじみ。三人が織り成す、無垢で純粋な、そして時に切ない純ラブ物語。