あらすじ
実話を元にした短編集第2弾。
1979年よりイランから起こったイスラム革命により、周囲のイスラム国家は危機感を募らせていた。
翌年、1980年。
時のイラク大統領サダム・フセインは、隣国イランへ宣戦布告。
この後8年間続くことになる、
イラン=イラク戦争が勃発した。
戦争勃発から5年後の1985年。
戦火は激しさを増し、イランの首都テヘランにもイラク軍の空爆の手は伸びていた。
同年3月17日。
イラク大統領フセインが突然世界へ向けて発したある声明により、各国はパニック状態に陥ることとなる。
『本日午後8時30分より48時間後、以降にイラン上空を飛ぶ航空機は全て攻撃対象とする』
突然の無差別攻撃宣言により、各国は自国のイラン在留民のこれ以上の滞在は危険と判断。
世界中から国民救出用の軍用機、更には民間旅客機が一斉にメヘラーバード国際空港へ押し寄せる事態となった。
そんな中、在イラン日本人達には、一向に本国から救出用航空機の派遣報告が届かないでいたーー