あらすじ
光の勇者アレン・クリストファーは、魔王を討ち取ったその瞬間、最愛の親友であったはずの天才軍師ゼルに裏切られ、その生涯を終えた。
——はずだった。
次に彼が目覚めた時、その魂は名もなき一介の兵士「ノア」の身体に宿っていた。力を失い、身分を失い、未来の記憶と復讐心だけを胸に、彼は再び立ち上がる。
しかし、彼が失ったはずの、あの完璧な「勇者の身体」は、異世界からやってきたゲーム知識だけが取り柄の男「翔(かける)」の魂に乗っ取られていた!
「この身体、聖騎士より魔法使いの方が絶対強いって!」
「馬鹿を言え!その身体でやることはただ一つ、俺の指示通りに剣を振ることだ!」
かくして、最強の身体(からだ)を持ちながら中身はポンコツな”偽りの勇者”と、最強の頭脳(あたま)を持ちながら身体は最弱な”影の指導者”による、奇妙な共犯関係が始まった。
果たして、二人は互いの秘密を抱えたまま、全てを知り尽くした最強の裏切り者(親友)を打ち破り、魔王の座から引きずり下ろすことができるのか?
これは、勘違いと作戦、友情と裏切りが交差する、二人で一人の英雄譚である。