あらすじ
迦陵頻伽(かりょうびんが)。極楽浄土に住まうと伝えられる、妙なる声を持つ半人半鳥の存在……。
時は九世紀半ば。かつて遣唐使だった身の丈七尺半(約225cm)の大男・橿原良嗣(かしはらのよしつぐ)は、遣唐使船に密航していた迦陵頻伽の少女・オトを肩に乗せ、唐の地を踏み締めていた。不思議な唄に喚び寄せられて「西へ行きたい」と懇願する、オトの想いを叶える為に。
愛娘と死別した喪失感を抱えた良嗣と、飛べない翼を背負ったオトは、互いの欠落を埋めるかのように果てしなき旅路を歩む。様々な土地を訪れ、人々との出会いと別れを繰り返しながら、やがて二人は西の彼方にそびえ立つ霊峰・チョモランマを目指す……。
●最終更新日 令和7年7月16日
第一話「迦陵頻伽の仔は西へ」を大幅に加筆修正しました。
※本作はエピソード毎に異なる土地土地を描く連作短編の形式をとっており、執筆順と作品内の時系列は一致しておりません。
以前(令和7年4月初頭まで)は時系列順で掲載しており、第一話より過去にあたる作品を「番外編」と位置付けておりました。
しかし、作品数が増える毎にかえって煩雑になると感じたため、現在は「番外編」の冠を外し、執筆順に並べております。
基本的には執筆順の通りに、すなわち掲載順に従ってお読み頂けましたら幸いです。
なお、混乱をきたさないよう、掲載順と時系列が一致しない作品のタイトルには「●」を付しております。