あらすじ
絵を描くのが好きな優花は、同じマンションに住む大樹が小学生の頃から好きだった。高校生になり、少しずつ言葉を交わすようになる。
自転車置き場、朝の通学、夏祭り。交わす言葉は多くないけれど、ふたりの距離は、日々の積み重ねのなかで自然と近づいていく。
しかし、その小さな幸せは、ある朝突然終わりを迎える。
そんな彼女にそっと差し出されたのが、如月陸の優しさだった。
悲しみを言葉にできないまま、それでも心を許しはじめたふたり。
静かな日常のなかで少しずつ前を向いていく優花。
これは、さよならを知らなかった少女が、
さよならの痛みを知りながら、それでも“いま”を生きようとする物語。