あらすじ

◇ 突然人の頭上に数字が表示されたら、皆は何を想像するだろう。 ある人は集団幻覚をまず訴えた。ある人はそれは努力の数字だと怖がる子供をあやした。ある人はそれは才能の数だという説を提唱した。 それから数十年、未だに真相は明らかになっていないけど……確実に言えることが一つある。 その数字が『0』の人間に、存在価値はないということだ。人間というものは、数字は高ければ高い方がいいと思いがちなんだそうな。 レベルゼロである主人公は周囲から馬鹿にされていた。それでも冒険者になる夢を捨てられず、己の肉体を鍛え続けてきた。 冒険者育成学校の中でも最底辺、そんなある日、こんな声が聞こえてきた。 『――アチーブメント・陰を極めし者を獲得しました』 アチーブメント? なんだそれは? その瞬間、謎の魔物たちを率いた魔族がやってきて、こう告げる。 「これより、人間狩りを始める」 魔族が連れてきたのは魔大陸の深部にしかいないような強敵ばかりだった。 立ち向かう人類。または蹂躙される人類。 「む、無理だ……こんなの、勇者か何かの仕事じゃないか!」 だが奇妙だ。主人公だけは襲われない。誰もが横を素通りしていって存在自体が消えてしまったかのようだ。しかし、そんな好機を逃すわけにはいかない。 主人公は魔物の背後から一刺しし、殺す。いとも容易かった。 防御力も攻撃力も無視した一撃とは、これほど恐ろしいとは。 「俺にだって、できることはあるんだ……」 そんな作業を繰り返し、ついに魔物を殺しきる。 『――アチーブメント・魔の天敵を獲得しました』 「この世界にそれが必要なら……俺が、勇者になる」 ◇

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小説を読もう2025/04/11
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