あらすじ
人間だった青年・如月透真は、死後に“世界の観測者”として生まれ変わる――ただしその姿は、小指ほどの小さな「観察用の竜」。
神々の管理下にある世界で、彼は「人間たちの営みを観察し、記録せよ」と命じられる。だが透真は、放っておけない性格だった。
飢えた孤児の少女に声をかけ、狩人を手伝い、偶然村を救ってしまう。
やがて人々は“森の守り竜”と呼び始め、信仰が生まれ、その信仰が“力”として透真を強化していく。
「ただの観察者」が、いつしか“伝説”に変わる――。
しかし、神々は観察者の“干渉”を禁じていた。
「お前は、見てはならぬものを見た」
透真は、自らの存在理由と世界の真実の板挟みで葛藤しながら、人間たちを守るために“観察者”としての限界を超えていく。