あらすじ
あるとき、姫里フジカは、実家の裏に何故か異世界への門が発生していることに気づく。
そこはフジカが以前やり込んだゲーム『ダンジョン・ムルト』の、本編開始から100年前。
ゲーム冒頭のチュートリアルシナリオで語られる、勇者パーティーが魔王に強制敗北するイベントの前の世界だった。
フジカは魔王城に自ら侵入し、ボス部屋前で存在しないはずの『回復ポイント』になることで、勇者と共に敗死するはずだった推しヒロインを救った。
その後、フジカは100年後の……つまり、ゲーム本編の時代に飛ぶことになる。
そこで見たものは、フジカの知っているゲーム世界とは異なる、大・回復ポイント時代だった。
魔王が討伐された世界で、勇者を助けたフジカの偉業は伝説となって、模倣されていた。
人々は回復師に憧れ、回復ポイントのために生きた。神殿派回復師と回復師ギルドが抗争を繰り広げ、粗製濫造の悪質回復ポイントが世に満ちていた。
「え? 今の回復師ってみんなダンジョンには潜らないの?」
その無認可『回復ポイント』は起源にして頂点。彼だけがボス部屋前まで潜る。
そしてフジカは、推しヒロインの子孫のために、再び歴史を変える。