あらすじ

高校二年生の黒木海人は、児童養護施設「カンデラの家」で暮らすごく普通の少年――のはずだった。 だがある夜、怒りのままに放った無意識の一言で、走り去る車を本当に“潰して”しまう。 恐怖と興奮に震える海人は、自分の力に次第に溺れていく。 同室の川野湘琶は、小学生の頃に施設に身を寄せ、笑うことを忘れていた。 そんな彼を救ったのは、隣で黙って寄り添ってくれた海人だった。 やがて湘琶は気づく。 ――たとえ誰が死んでも、海人さえいてくれればいい。 その頃、神原市ではカラスの大量死、爆発事故、高校生の失踪といった奇怪な事件が相次いでいた。 そして必ず、海人のそばで異変は起きていた。 二人の絆は、救いか破滅か。 「愛」と「破壊」が交錯する中で、少年たちは抗えない運命に飲み込まれていく。

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小説を読もう2025/10/12