あらすじ

高校二年秋本有馬は絶望のただ中にいた。 単純な話だ。冬休みのほぼ全てが補習授業で埋まっていたのだ。 まぁ……イイ。それはイイ。悪い点数取った自分が悪いのだ。 が、それをさらに困惑させる事態も加わっていた。 同級のバカ天才武者小路景光が教師代行として参加していたのだ。バカ。バカ武者小路。バカ天才バカ。 異様に職務に熱心な武者小路は有馬の家まで押しかけてきて、ほぼ強制的に毎朝確実に補修に連行されてしまう。 普通に解答して提出すれば絶対高得点を取れるはずのバカ武者小路はなぜだか今回、全テスト白紙回答という意味不明な真似をカマしていたのだった。 冬も深まる十二月。廻りはモノトーンの季節。クリスマスまであと少し……という、浮かれ立つ街並み。 その中を、気色悪い言動を繰り返す意味不明バカ天才同級生に手鎖腰縄の拘束を引き摺られるようにして向かう補習講座…… ああ……目に映る総ては絶望。 世界は灰色で埋め尽くされていた。 夏空へと続く不可思議な屋上の扉。途中で出会うやたら腕の立つ合気道少女。バカ武者小路が魔方陣で呼び出した泣き虫のバンパイア。 出逢いが冬を彩っていく。 聖なるかな。この一夜。

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小説を読もう2025/10/12
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