あらすじ
公爵令嬢リセラは、夫である王子ルドルフから突然の離婚を宣告される。理由は、異世界から現れた聖女セリーナへの愛。前世が農業大学の学生だった記憶を持つリセラは、ゲームのシナリオ通り悪役令嬢として処刑される運命を回避し、慰謝料として手に入れた辺境の荒れ地で第二の人生をスタートさせる!
前世の知識を活かした農業改革で、貧しい村はみるみる豊かに。美味しい作物と加工品は評判を呼び、やがて隣国の知的な王子アレクサンダーの目にも留まる。
「君の作る未来を、そばで見ていたい」――穏やかで誠実な彼に惹かれていくリセラ。
一方、リセラを捨てた元夫は彼女の成功を耳にし、後悔の念に駆られ始めるが……?
これは、捨てられた悪役令嬢が、農業で華麗に成り上がり、真実の愛と幸せを掴む、痛快サクセス・ラブストーリー!
【登場人物紹介】
◆リセラ・ヴァイスハルト(20歳)
本作の主人公。アルトリア王国公爵令嬢だったが、夫である第一王子ルドルフとの離婚により平民となる。前世は日本の農業大学に通う学生で、その豊富な知識を活かして、誰もが見捨てた辺境の地で農業改革を成し遂げる。芯が強く冷静だが、一度信頼した相手には深い優しさを見せる。
◆アレクサンダー・フォン・エーベルハルト(26歳)
隣国ベルガリア王国の第二王子。王国の商業部門を担う実務派で、常に民の生活を第一に考える知性派。リセラの領地で採れる高品質な農産物の噂を聞きつけ、商談に訪れたことをきっかけに彼女の知識と手腕、そして人柄に深く惹かれていく。
◆ルドルフ・フォン・アルトリア(23歳)
アルトリア王国第一王子で、リセラの元夫。異世界から召喚された聖女セリーナに心酔し、リセラに一方的に離婚を突きつける。プライドが高く、物事の表面しか見ようとしない。リセラの真価を見抜けなかったことを、後に激しく後悔することになる。
◆セリーナ・ブラウン(18歳)
異世界から聖女として召喚された転生者。表向きは可憐で純粋な少女を演じているが、その本性は計算高く独占欲が強い。ルドルフを篭絡し王子の座を手に入れるが、リセラの成功を妬み、様々な妨害工作を仕掛ける。
◆エルヴィン・ハルトマン(45歳)
リセラが与えられた領地の管理人。長年、痩せた土地で苦労してきた実直な人物。最初はリセラの突飛な計画に戸惑うが、彼女の知識と情熱を目の当たりにし、最も信頼できる右腕となる。
◆ユリア・ミュラー(22歳)
リセラの侍女だったが、離婚後も彼女を慕い、領地までついてきた忠実な女性。後に商才を開花させ、リセラの農産物を売りさばく凄腕の商人へと成長する。リセラにとっては唯一無二の親友。