あらすじ
その女医(ひと)の診察室(オペラテーブル)は、快楽と絶望の祭壇。
かつて「神の手」と崇められた天才外科医、一ノ瀬霧葉。
しかし、彼女の白衣の下に隠されていたのは、完璧な人体を「支配」し「改造」し「破壊」することに、至上の悦びを感じる、サディスティックな本性だった。
罠に嵌められ、全てを失った彼女が、悪魔の囁きによって手に入れた、新たな「メス」。
それは、人の理性を溶かし、肉体を淫らな獣へと変える「媚薬」。
そして、魂を、最も甘美な苦痛の中で昇華させる、究極の「毒」。
「さあ、診察の時間ですわ。あなたの身体の隅々まで、私の『薬』で、たっぷり満たしてさしあげます」
標的となった男たちは、彼女の診察台の上で、抗いがたい快楽の虜となり、その魂ごと、ゆっくりと解体されていく。
これは、一人の女が、復讐という大義名分の下、自らのサディズムを解放し、世界を自らの「実験場」へと変えていく、倒錯の記録(カルテ)である。