あらすじ
一軍男子の「秋山佐久」はネットで一躍有名な匿名デザイナー。
陽キャ軍団の中でもよくふざけて笑いを誘い、クラスの誰とでも仲良くなれる素質を持っている。
友達と混ざってゲームセンターに行ったり、カラオケボックスに遊びに行ったりと日常を満喫していたが。
「やっぱなんかなぁ……」
一人でにそう漏らす。
彼は繰り返す日々に何か不満を思っていた。
退屈なのだ。彼はただ繰り返す日々に退屈していた。
でも、かと言って何かするべきこともない。
放課後、眠い目を擦りながら伏せていた重い体を起こす。
するとそこには「春上みけ」と呼ばれる少女が座っていた。
綺麗な黒髪と、ぱっちりとした目の美少女なのだが、彼女の振る舞いと静けさ、そして学園生活の有り様がその本質を隠していた。
クラスで二人きり。
気まずいと思ったサクは、みけが珍しくスマホをいじっているのを見つけて近寄る。
向こうはよほど真剣に見つめていたのか、サクには気づかず熱心に画面を触り続ける。
「え、これ俺じゃん」
スマホを覗き込むと、そこにはサクが昨日投稿した「おすすめ美容コスメ」紹介動画だった。
いいねは100286。そう、さっきも言った通りサクはネットデザイナーであると同時にイラストや美容についても詳しい“デザイナー”だったのだ。
「ひゃっ」
彼女は慌てふためきながらスマホの明かりを消し、傾いたメガネを直す。
サクに対して無限の弁論を繰り広げる彼女に察した表情を見せるサク。
「……垢抜けたいの?なんで?」
「それは……配信してみたいんです。実写で」
煌びやかかな未来へ向かって努力する少女とその専属美容師となった少年の青春ラブコメ!