あらすじ
アルビアク王国で暮らす孤児少年のニルヴァは、魔法が生活の一部になっているこの国で、何ひとつ魔法を使うことが出来ずに落ちこぼれていた。
同年代の子供達からは馬鹿にされ、大人からは憐れみの目を向けられる辛い日々を送っていた。
ある日、ニルヴァの兄貴分であるトレジャーハンターのセーヴァが、古代遺跡で毒蛇の魔物に噛まれて死にかける。
それはただの毒ではなく、魔力の混ざった『魔毒』だった。
魔毒を治せる手段が見つからず、衰弱していくセーヴァをただ見守ることしかできないニルヴァ。
「魔法じゃなくても、何でもいい。ぼくにセーヴァを助ける力を……!」
その時、ニルヴァの能力が覚醒した。
周囲に漂う魔素を無意識に操り、セーヴァを解毒させることに成功したのだ。
「ぼく、魔法が使えたの……?」
セーヴァを助けることができたニルヴァは心から喜んだ。
しかし、ニルヴァが使ったものはただの解毒魔法ではなかった。
それは魔法とは似て非なる、禁忌の古代魔術……解除魔術だった。
「ぼくの力って、一体……」
魔法が常識の世界で、魔法を使えない憐れな少年、ニルヴァ。
彼は魔法の代わりに手に入れた能力『解除魔術』を駆使して人々を助け、自らの力で生きていくことを夢見て一歩踏み出した――
「解毒、解錠、解呪、解放……立派な解術師を目指してがんばるぞ……!」