あらすじ
無作為に選ばれ、連行された男女たち。
彼らに共通しているのは、**「かつて誰かを裏切ったことがある」**という一点だけ。
目を覚ますと、そこは外界から隔絶された孤島――「倫理実験区域EDP」。
ルールはただひとつ。
この島のどこかにある一脚の椅子を見つけ、最後まで座り続けた者だけが生き残る。
だが、命は奪われない。
ルールを破った者は鉄仮面の兵士に襲われ、意識を奪われ、再び出発点へ戻される。
島全体は監視され、言葉ひとつ、嘘ひとつが即座に記録されていく。
彼らの行動は、どこかで誰かに中継されていた――。
ボタンひとつで兵士の数を変えられる“観測者”の存在。
それは人間か、AIか、あるいは――社会そのものか。
彼らは椅子を奪い合ううちに、次第に気づいていく。
この実験の真の目的は「赦し」を観測することだと。
嘘をつくたびに再配置され、誠実になるほど孤立する。
倫理とは何か。罪は誰が測るのか。
そして、赦しは本当に与えられるものなのか。
静かな狂気と論理が交差する、心理サバイバルドラマ。
最後に椅子へ座るのは――“正しい者”か、“赦した者”か。