あらすじ
王国最強の勇者パーティーから“足手まとい”として追放された呪術師レント。戦闘に直接関与できないという理由で見限られ、彼は無念のまま辺境の街ミストハウンドへと落ち延びる。
そこで彼は、表向きは解呪師・薬草師として静かな暮らしを始め、「止まり木」という店を営む。しかし、ある日、解呪不能と言われた“剣聖姫”リリアーナが来店し、左腕に刻まれた古代魔王の呪い──力の簒奪を託される。
レントはその呪いを“ただ消す”のではなく、因果律そのものを改変する高度な呪術で一瞬に解き放つ。以後、リリアーナは彼の店に身を寄せ、彼の指先一つで運命がひっくり返る日々が始まる。
一方、レントを追放した勇者パーティーは、強力な状態異常を操るダンジョンボスとの激戦で窮地に立たされる。かつて彼らが軽視した“呪術”こそが、最終決戦の鍵となるとき、真の力が、静かな平穏の中から動き出す──。