あらすじ

「どうアルフちゃん、アップルパイは美味しい?」 「はい母上! とっても美味しいです!」 「うふふ、そうよね、アルフちゃんは私の作ったアップルパイが、子どもの頃から大好きだったものね」 「はい! やっぱり母上のアップルパイが一番です!」 「……」  我がアディエルソン家の東屋で開かれている、私の婚約者であるアルフ様との茶会の席。  何故か今日もその場には、アルフ様のお母様であるヴァレニウス夫人が同席しており、そして何故かアルフ様は、私の作ったイチゴタルトではなく、ヴァレニウス夫人が持参したアップルパイをムシャムシャと食べている。  婚約者がマザコンだという事実に今日も辟易しながらも、何とか未来の妻として、アルフ様を窘めようとする私。  ……だが、ヴァレニウス夫人にはそれが気に食わなかったらしい。 「イ、イーリス、た、ただ今をもって、君との婚約を破棄するッ!」 「――!!」  その翌月に開かれた、ヴァレニウス家主催の夜会の最中。  宴もたけなわとなったところで、唐突にアルフ様が私に人差し指を向けながら、震え声でそう宣言した――。

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カクヨム
カクヨム2025/10/10
  • 現在の作品マザコンの婚約者が、母親の指示で婚約破棄してきた!?