あらすじ

「ミレーヌ、どうか僕と、契約上の夫婦になってもらえないだろうか?」 「――!」  公爵家の次男であるファビアン様が、思わず見蕩れそうになるほどの、憂いを帯びた表情でそう提案してきた。  こ、この流れはまさか――! 「僕も立場上、そろそろ結婚しろと親からせっつかれていてね。でも僕は、地位や財産目当ての令嬢はゴメンなんだ。その点君はそんな人間じゃないことは、昔からよく知っている。何不自由ない暮らしをさせることは約束するし、家は兄が継ぐから、跡継ぎを作る必要もない。ほとぼりが冷めたら愛人を囲ってくれても構わないよ。どうかこの提案を、受けてはくれないだろうか?」 「ファビアン様……」  白い結婚キターーー!!!!(大歓喜)  ふおおおおお、日頃ロマンス小説を読み漁っている私だけど、まさか自分の身に大人気ジャンルである『白い結婚』イベントが降ってくるとは……!  最初は契約上の夫婦に過ぎなかったのに、段々と互いの心に惹かれていき、最後は本物の夫婦になるという、ロマンス小説の王道パティーン!!  盛 り 上 が っ て ま い り ま し た。  ……お、おっと、一人でズンドコしてる場合じゃないわ。  ここは若干不安な表情を滲ませつつも、提案をお受けしなくては! 「は、はい、私なんかでファビアン様の妻が務まるのか自信はありませんが、精一杯頑張らせていただきます」 「うん、よろしく頼むよ」  よーし、これは私の腕の見せどころね!

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カクヨム
カクヨム2025/10/10
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