あらすじ
平凡な会社員・佐伯悠真(24)は、営業部への異動をきっかけに訪れた取引先のオフィスビルで、受付嬢・橘セリと出会う。
その瞬間、退屈だった日々は静かに色づき始めた。
優しく微笑む彼女に惹かれる悠真。
しかし、セリには誰にも明かせない秘密があった――
彼女は、5年前に異世界から転移してきた“本物の聖女”だったのだ。
この世界には魔力が存在せず、セリは少しずつ力を失っていく。
回復の手がかりを求める中で、悠真は古くから伝わる「藤原道真」の伝説と、“異界を結ぶ力”に辿り着く。
――彼は過去、この世界と異世界をつないだ唯一の人間だった。
ふたりは伝承の地を巡りながら、
セリの“帰るべき場所”と“ここに残る未来”の間で揺れる想いと向き合っていく。