あらすじ
季節は初夏、梅雨の終わりごろ。
ある日の放課後の教室に突然あらわれたのは、メルの知らない、他校の制服を着た黒髪の美少女。「おぉ、橡原か。意外と遅かったな。」いかにもなれなれしい口調でメルに話しかける彼女は、如月かれん(きさらぎ・かれん)を名乗った。
妙に枯れ枯れしい、年寄りくさい独特な話し方をするその美少女は、自称・「222回目の死に戻り」の人生をまたこの街で過ごすつもりだと。そのように、まったく悪びれる様子もなく淡々とメルに語った。かれんが言うには、彼女はこれまで222回死んで、そのたびに、この時期のこの街に、強制的に巻き戻ってきている。かれんがメルと会うのもこれが222回目。そして言うには、「わたしはおまえの親友だ。」と。そんなことまで言い出す始末だ。
すこしも面識のない美少女の不合理な説明を、まったく受け入れられないメル。しかし、押しの強い、ひたすらにマイペースな相手の勢いに押され、街の高台にあるメルの和風な自宅で、なんとも奇妙な2人きりの同居生活が始まった――