あらすじ
小さな漁村カリオで暮らす少年ルーカスと妹ミリア。
潮の匂い、森での遊び、魔法ごっこ――穏やかな日常は、ある日、突如として崩れ去る。
黒き竜の襲来。
家は焼かれ、両親を失い、村は灰と炎に沈む。
絶望の最中、ルーカスの瞳に刻まれたのは「古の記憶」。
銀の髪の女と創造の光景――“見る者”の力が、彼の中で目覚め始める。
傷ついた兄妹を救ったのは、伝承を知る老婆。
「竜が現れるとき、“見る者”は神々の記憶を視る」――そう告げ、彼女は二人をラメリア魔導国へ送り出す。
炎に沈んだ故郷を後に、旅馬車に揺られて進む兄妹。
海沿いの道で出会う旅商人、草原に響く竪琴の音、星空の下で語り合う夢。
初めて目にする魔法の街ラメリアは、華やかでありながらどこか影を帯びていた。
孤児院の門を叩いたその日から――
少年と少女の新たな物語が始まる。