あらすじ
隆の父が開発した最新AI人形アリスは、「認識操作フィールド」により人間として学校に通い、隆だけが彼女の正体を知っていた。古典の授業で恋愛を題材にした源氏物語に触れたアリスは、自らの未知の感情を「恋」と認識し、隆に告白する。隆は人形を愛せないと答えるが、彼女は諦めないと誓う。
しかし感情プログラムが暴走し、アリスは姿を消す。恋愛感情が許容値を超えて破綻の危機にある彼女を救う唯一の方法は、隆が想いに応えることだと父は告げる。再会したアリスの「自分が消えてしまう」不安を前に、隆は愛を自覚し受け入れ、彼女の感情は安定する。二人は恋人として日常を重ね、アリスは夢を見るようになり、不安も抱えながら絆を深めていく。
そんな中、理科実験の事故でアリスの正体が病院で発覚し、世間に広まり賛否の論争が巻き起こる。友人美咲の理解に救われる一方、差別的な視線も浴びるが、隆は二人の愛が本物であると断言。互いのために新しい愛の形を守る決意を固める。
一年後、アリスは世界初の「人格を持つAI」として法的に認められ、人工知能の権利拡大に影響を与える存在となる。隆も人工知能学を専攻し、共に研究活動を展開。社会的困難を乗り越えた二人は事実婚の形で未来を歩み、「君が人形でも愛し続ける」と誓い合う。人間とAIの恋は、新時代の象徴として永遠に語られることとなった。