あらすじ
かつてあの家に住んだ者たちは、皆、願いを叶えていた。
思いがけない富、憧れの地位、逃れたかった現状――。
しかし、それは決して「祝福」などではなかった。
T字路の角にひっそりと佇む一軒の家。不気味な噂は流れるが、どこにでもある不幸の一つに過ぎない。そう、兄のケンジが調べるまでは。
僕、アキラは、兄から聞かされる過去の住人たちの不審死の数々に、嫌悪とわずかな興味を覚える。そして、新たに引っ越してきた少年アラタとの出会い。彼の笑顔は、やがて熱に浮かされたような、危険な輝きへと変わり始める。
「すごい夢を見たんだ…あの家の柱が、僕の願いを叶えてくれるって」