あらすじ
主人公の伽羅宗介は、子供の頃から幽霊が見え、話すことができた。
そんな宗介は、高校卒業後からの希死念慮を抱きながら、逃げ腰で初めての一人暮らしをすることになる。キサラギという謎の幽霊(?)からおススメされた東京の西寄りの町、仄杜町(しきもりちょう)――通称ゴーストタウンへ引っ越すことに。
初めての一人暮らしに選んだのは、優に築50年を超えていると思しい木造の平屋。廃屋の一歩手前のようなその住まいには、女の人の幽霊が住み着いていた。
透子と名乗るその幽霊は明るく天真爛漫で、宗介が幼少期から悩まされてきた「無の時」という謎の現象により他人との関わりが断絶していた彼の心を自然とほぐしていく。幽霊らしからぬ彼女との共同生活を送るうち、やがて彼は仄杜町に潜む恐るべき秘密を知ることとなる。
そして明らかとなるキサラギや透子の秘密、かつて熱病で死にかけた宗介を救ったというカリスマ霊能力者、神薙清見。
幽霊ものなのにハートフル! そしてちょっと切ない! を目標に掲げた作者が送る、渾身の一作! あなたは果たして涙なくして本作を読了できるだろうか!?
……ということを目指した作品です。楽しんでいただければさいわいです。
こんなにハードル上げてしまって大丈夫だろうか、と心配です💦
~登場人物紹介~
☆伽羅宗介(きゃら そうすけ) 二十一歳。主人公。高校を卒業後、希死念慮を抱きつつも何となく生きてきた。
☆透子(とうこ) 宗介が一人暮らしに選んだ家に住み着いている幽霊。没年二十三歳。
☆キサラギ 三年ほど前から宗介に付きまとっている謎の幽霊。その正体は……
☆神薙清見(かんなぎ きよみ) 幼少期に宗介を襲った悪霊由来の熱病を解決したとされる霊能力者の女性。霊能力者団体「みはるかす会」代表。
☆浦賀仁良(うらが ひとよし) 二十一歳。宗介の高校時代の同級生にして唯一の友人。宗介の「無の時」について内容を含めて把握している数少ない人物の一人で、よき理解者でもある。
☆福来幸(ふくる さち) 十六歳。都内の高校に通う女子高生でありYouTubeチャンネル「ふくくるチャンネル」の運営者。チャネラーであり、幽霊と会話が可能。