あらすじ
――その少年は、死ねなかった。
不老不死の力を持つ白髪の少年・アルビは、目的もなく果てのない旅を続けていた。
かつて彼は、ごく普通の人間だった。しかし軍事国家《エビル帝国》の研究によって、その身に「死ねない呪い」を宿してしまう。
空腹は感じるのに餓死できず、傷は癒えても痛みは残る。
癒しも終わりもない命に、彼は疲れ果てていた。
だが、辺境の小さな町で出会った姉妹との出会いが、アルビの運命を変える。
彼の血には「命を癒す」力があり、それを知った人々は次第に、彼を巡って動き始める。
狙うは、彼の《不老不死の源》
そして動き出す、大陸を揺るがす三国の思惑。
魔法国家《ダジル魔導国》、統一を目指す《ルスカ大国》。
そして、彼の存在を知った《エビル帝国》。
これは、不老不死を背負わされた少年が、命の意味を見つけていく旅の物語。