あらすじ
これは――僕が、自分の物語に責任を取るまでの話だ。
作家を目指していた高校生・大門逸平の日常は、自分自身が持つ一冊の【黒歴史ノート】によって終わりを告げる。
彼が書いていた小説の中の【最強最悪のラスボス】レイカが、現実世界に召喚されてしまったのだ。
記憶を失った最強のラスボスは、悪意なく世界を変えていく。
始めは、その規格外の力が巻き起こすドタバタ劇を、非日常のスパイスのように楽しんでさえいた。
だが、物語が現実を静かに侵食していくことに気づいた時、その楽観は恐怖に変わる。
しかも、レイカの力には、彼自身の存在を脅かす、とんでもない『代償』が隠されていた──。
友達との絆を試され、ラスボスに翻弄され、それでも選ばなければならない。
自分が生み出した物語と、どう向き合うのかを。
これは――創作者としての覚悟を問われた、一人の高校生のひと夏の記録。