あらすじ
「……やっと、見つけた」
夢を諦め、小さなスイーツ店で販売員として静かに暮らす桐谷真白。
かつて調理学校で一躍注目を浴びながらも、挫折の記憶に囚われて、もう二度とお菓子を作れないと思っていた。
そんな彼女の前に突然現れたのは、天才画家・神城煌。
周囲から“狂気の天才”と呼ばれる彼は、幼い頃に出会った一つのスイーツをずっと探し続けていた――そしてその味の主こそ、真白だった。
「あの日のおねーさんのケーキは、たしかに僕を変えてくれたんですよ」
「今まで、我慢してたんだ」
甘い言葉に見せかけて、常識外れで強引すぎる愛情。
笑ってしまうほど甘やかされ、気づけばどこまでも追い詰められる。
“スイーツ好きが歌”という匿名アカウントに投稿されていた、不思議な表現の数々。
実はそれが彼の言葉だったと知ったとき、真白の心は甘さと恐怖で揺れ動く――。
狂気じみた天才画家に狙われ、溺愛される。
スイーツより甘くて、逃げられない危険な恋が、今はじまる。