あらすじ

貴族令嬢クラリッサ・ローゼンは、許婚であるグレゴリー・フォン・ハイゼンベルクによって婚約を破棄され、社交界の笑い者となってしまう。父家の財政難や陰謀に巻き込まれ、周囲からは同情の目すら向けられず、孤立無援の状態に陥るクラリッサ。しかし、絶望の淵に立たされた彼女の前に現れたのは、冷酷無比で“氷の公爵”と恐れられる青年貴族アルノルト・ヴァルターだった。

当初、彼の助けは義務的なものであり、クラリッサはその冷徹さに戸惑いを隠せなかった。だが、次第にアルノルトは彼女の生活や身の回りを支え、鋭い理性と計算の裏に秘められた、思いやりと優しさを見せ始める。深い悲しみで閉ざされていたクラリッサの心は、少しずつ癒されていく。

一方で、普段は氷の如き冷徹さを持つアルノルトも、クラリッサの純真で真っ直ぐな眼差しや、困難に立ち向かう姿に触れるたび、これまで感じたことのない安らぎと温もりを覚えていく。互いに惹かれ合いながらも、貴族社会の圧力や過去の因縁が二人の距離を阻む中、クラリッサは自身の力で立ち上がり、アルノルトもまた感情に向き合う勇気を得る。

かつて孤独だった二人の心が結ばれるまでの話。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2025/10/10
  • 現在の作品裏切りを受けた令嬢は、氷の公爵と温もりを分かち合う