あらすじ
『悪役令息 ― 条件づけられた愛』
父の掌(てのひら)で
褒められるために笑い
叱られぬために沈黙した
それが、愛だと教えられた
飴と鞭のあいだで
心は檻の鳥になり
拍手の音に羽をひらくたび
自由の名を忘れていった
だが――
あなたの指が触れたとき
報酬も罰も消えていった
「そのままでいい」と言う声が
どんな褒め言葉より温かかった
ざまぁ、世界よ
もう俺は、誰にも操られない
愛されるために生きた日々を
今、愛するために超えてゆく
光と影の境で
誰かを罰することなく
赦すことで報われる
それが俺の“条件づけられた愛”の終わり